「源氏物語」一千年紀　1000th Anniversary of the Tale of Genji

【「源氏物語」一千年紀について】

　「源氏物語」は、平安時代中期に紫式部によって書かれた、全五十四帖からなる長編小説で、宮廷を舞台として、光源氏を中心に織り成される人間模様が描かれた、日本を代表する古典文学です。
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　この「源氏物語」について、紫式部が宮廷の出来事を綴った「紫式部日記」の寛弘五年（１００８年）十一月一日の話として、酒宴においての藤原公任の言葉に「あなかしこ、このわたりに、若紫やさぶらふ（恐れ入りますが、この辺りに若紫さんはいらっしゃいますか？）と「源氏物語」の登場人物である「若紫」に紫式部のことを比喩する記述があり、この頃、既に「源氏物語」が読まれていたことを示しています。この記述が、歴史上、初めて「源氏物語」についての記録がなされたものであり、その記録から一千年目にあたる本年は、それを記念して、「源氏物語」にちなむイベントなどが、全国各地で一年を通して開催されます。

関連サイト
・平安時代 - Wikipedia
・源氏物語 - Wikipedia
・源氏物語の世界－定家本系「源氏物語」（青表紙本）本文に関する情報と資料の研究　渋沢栄一（原文、ローマ字版、現代語訳、注釈ほか）
・源氏物語の世界　再編集版（対訳表記、縦書き表記ほか）
・ふみまよう（源氏物語　婆の部屋）（源氏物語全５４帖の朗読）
・源氏物語団扇画帖　若紫　国文学研究資料館

○「源氏物語団扇画帖」（上絵　切手シートデザイン）

「源氏物語団扇画帖」は、「源氏物語」の様々な場面から五十四枚の団扇型の源氏絵が貼られた手鑑帖で、江戸時代前期に描かれたと推定されています。五十四枚の団扇画の中から、源氏絵として古来最も頻繁に絵画化される名場面の一つ、第５図「若紫」を切手シートデザインとしています。
また、この団扇画は、保存状態が良い新出、未公開のものです。