赤十字思想誕生１５０周年記念　　The 150th anniversary of the birth of the idea of the Red Cross

【「赤十字思想誕生１５０周年記念」について】
About "The 150th anniversary of the birth of the idea of the Red Cross"

スイス人のアンリ・デュナン（1828-1910）は、1859年6月、イタリア統一戦争の激戦地、ソルフェリーノにおいて多数の死傷者にあふれた悲惨な光景を目撃し、

「傷ついた兵士は、もはや兵士ではない、人間である。
人間同士としてその尊い生命は救わなければならない。」

との信念の基に、村人たちと協力して、負傷者を教会に収容するなどの救護活動にあたります。

ジュネーブに戻ったデュナンは、1862年11月に「ソルフェリーノの思い出」という本を出版し、この中で戦争犠牲者の悲惨な状況とともに、敵味方の区別なく救護する団体を各国に組織し、国際的な条約を締結するよう、赤十字思想を主張し、現在の各国赤十字社が誕生していきます。

2009年は、1859年にデュナンが行った救護活動、その体験を基にした赤十字思想の誕生から、１５０周年を迎える記念の年にあたります。