1 切手[きって] 「郵便切手」の略。
郵便切手は、郵便料金を前払いしたことを示すための印刷物で、現在の日本では郵便事業株式会社(2007年10月発足)が発行し、郵便局などを通じて販売しています。
 
2 普通切手
[ふつうきって]
郵便局で日常的に販売するために発行される切手をさします。郵便料金にみあった額面のものが用意され、在庫切れになれば補充されます。  
3 記念・特殊切手
[きねん・とくしゅきって]
行事の記念やキャンペーンなどの目的で発行された切手をさします。郵政では単に「特殊切手」とよんでいます。
4 ふるさと切手 日本郵政公社(当時)の地方部局(支社)が企画・発行していた、各地の風物や行事にちなんだ切手です。基本的にはその地方の郵便局で、普通切手がわりにも販売されていました。
5 未使用[みしよう] 郵便料金の支払いには使われていない、消印のない切手をさします。  
6 使用済[しようずみ] 郵便物に使われた切手、または消印が押された切手をさします。コレクターや切手店では、ふつう、郵便物にはってある切手を“水はがし”したものを、使用済として取引します。  
7 マージン[margin] 切手の印面の周囲の部分。特に目打のない切手では、この部分について「マージンが広い」「マージンが狭い」というように、切手の状態を表現します。ただし、10の耳紙も、「マージン」と呼ぶことがあります。  
8 カバー[cover] 郵便に使われた使用済の封筒類。切手類の使用実例。カバーと同じ意味で「エンタイア」という言葉も使われます。  
9 初日カバー[しょにちカバー] カバーのうち、はってある切手の発行初日の消印の押されたもの。たまたま発行初日に郵便に使われるものもありますが、ふつうは、新切手の記念品として意図的に作ったものをさします。英語の“First Day Cover”の頭文字から、「FDC(エフ・ディー・シー)」と省略されます。  
10 シート[sheet] 郵便局の窓口で発売される切手はふつう、切手が複数枚印刷され、周囲が耳紙(みみがみ)で囲まれており、この形をさします。
印刷所を示す標識である銘版(めいはん)が耳紙に印刷されるほか、印刷に使った色を示すカラーマーク、切手の題字・発行年月日などの表示も、耳紙に記されます。
この耳紙が、マージン(margin)とよばれることがあります(7参照)。
 
11 目打[めうち] つながっている切手を切り離すためにあけられた連続穴(いわゆるギザギザ部分)。  
12 ブロック[block] 切手が横に2枚以上、縦にも2枚以上つながっているかたち。その構成枚数を示すときは「4枚ブロック」「8枚ブロック」のように枚数をつけます。日本では特に、4枚ブロック(横2枚×縦2枚)を、「田型(たがた)」とよぶことがあります。  
13 小型シート[こがたシート] ふつうのシートとは別に、切手を1種または複数種まとめてシートとして印刷した記念品。郵政からは「組み合わせ郵便切手」などの名で発売されたものがあります。  
14 切手帳[きってちょう] 自動販売機での発売や日常の携帯利用を意図して、切手を複数枚組み合わせて表紙を付けたもの。最近のものは「ゆうペーン」ともよびます。英語ではbooklet。
15 ペーン[pane] 切手帳に入れるために作られた中身の1ブロック。「切手帳ペーン(booklet pane)」ともよびます。一般のシートとは別に、耳紙なしで切手帳専用に製造されるのが普通で、この場合、切手の外側の辺には目打が入っていません。この辺の状態をストレートエッジ(straight edged)といいます。
 
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切手用語ミニ事典(さくら日本切手カタログ2009より一部引用)

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