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ふるさと心の風景 第6集 祭の風景
Hometowns-Scenes in My Heart 6, Festival
(2009.10.08 issued)

Six

No.22 - 2009
(3/3)
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I おひながゆ
   Ohinagayu

  
群馬県多野郡上野村(たのぐんうえのむら) 昭和59年(1984年)
  
Ueno village, Tano district, Gunma prefecture, 1984

 4月3日、乙父(おっち)地区に古くから伝わる、ひと月遅れの節句「おひながゆ」の行事がある。神流川(かんながわ)の河原では、お城と呼ばれる、石を5〜6段積み上げた円形の上におひなさまを飾り、色とりどりの綿入れ半てんを着た子どもたちがコタツにあたっていた。殺伐とした河原もこの日ばかりは、まるで花が咲いたようにあざやかで、ゲームをしたりおかゆやお菓子を食べたり、子どもたちのはしゃぎ声が一日中絶えない。乙父は、おひながゆが過ぎると山々にツツジが咲く。燃えるような緑の季節はすぐそこまでやってきている。
E 十日戎(とおかえびす)
  Toka Ebisu

  大阪府大阪市(おおさかし) 昭和57年(1982年)
  Osaka city, Osaka prefecture, 1982

 新年を迎えると人々は神社で縁起物を買い求める。ダルマや招き猫など各地で色々と違うが、商売繁盛の神様「えべっさん」で知られる今宮戎(いまみやえびす)神社の十日戎も有名である。「商売繁盛笹もってこい」の掛け声が境内に響きわたり、日中は人の流れもゆったりとしているが、日暮れと同時に参拝客でごった返し、福娘が笹に縁起物をつける。縁起物を手に人それぞれの願いをこめ、新春の家路にいそぐ。

G しし舞
  Shishi-mai

  和歌山県和歌山市(わかやまし) 平成元年(1989年)
  Wakayama city, Wakayama prefecture, 1989

 和歌山市木ノ本(きのもと)の木本八幡神宮に伝わる秋の祭り“木ノ本獅子舞”は、大変珍しい祭りで県の無形文化財に指定されている。青年二人が、だんじり舞台の上に組んだ青竹の地上6mの高さで、逆立ちやそり返りなどスリル満点のしし舞を披露するのだ。この勇壮な舞と、それを楽しみにやって来る人々の表情や、ざわめき、はしゃぎを表現してみたかった。

F アマハゲ
  Amahage

  山形県飽海郡遊佐町(あくみぐんゆざまち) 昭和59年(1984年)
  Yuza town, Akumi district, Yamagata prefecture, 1984

 秋田県男鹿(おが)地方のナマハゲは広く知られているが、アマハゲを知る人は少ない。男らしいナマハゲに対して、アマハゲはどことなく女らしく優しい。
 遊佐町吹浦(ふくら)地区の鳥崎の集落には、アマハゲが正月の伝統行事として残っている。毎年1月6日の夕方になると青年団が神社に集まり、3体の鬼の面とケンダン(みの)を身につけ、太鼓と鈴に合わせ一軒一軒の幸せを祈ってまわる。雪に閉ざされ、いてつく風が吹き寄せるきびしい冬、アマハゲはこの地に新しい年の訪れを告げ、お正月を運んできた。


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 文/原田泰治


ふるさと心の風景 第6集 祭の風景 切手帳より
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H 流しびな
  Nagashibina

  鳥取県鳥取市(とっとりし)[旧・八頭郡用瀬町(やずぐんもちがせちょう)] 昭和58年(1983年)
  Tottori city, Tottori prefecture, 1983

 3月3日は雛祭り。女の子のいる家では、ひな人形を飾り、菱もち、白酒、桃の花を供えてまつる。鳥取県用瀬町では、旧暦の3月3日に、心や身のけがれを紙でつくったひな人形に託し、近くを流れる千代川(せんだいがわ)の清流に流す習慣が残っている。
 その日、美しく着飾った女の子が、ひな人形を持って、おばあちゃんやお母さんに付き添われて集まってくる。ゆっくりと手許を離れていくひな人形に向かって手を合わせて祈る女の子の姿に、思わず見とれてしまった。

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